米国株で経済的自由を手に入れる

元ギャンブル依存症・低学歴・低年収の男が米国株(アメリカ株)で経済的自由を目指します。

長期投資を避けよ!

f:id:ray1988:20190915071804j:plain

最近のマイブームが過去に読んだ投資本をもう一度読むことなのですが、先日、マックス・ギュンターの「マネーの公理」という本を久々に読みました。

この前に読んだ本がフィリップ・フィッシャーの「株式投資で普通でない利益を得る」という本だったのですが内容が対称的なところが多くおもしろかったです。

 

フィッシャーからギュンターという順番で読んだせいか、ギュンターがフィッシャーを批判しているように感じる部分もありましたのでその内容を少し紹介します。

 

投機家にとっての長期投資

投資についてギュンターはジェラルド・ロブの話を紹介しています。

「すべての投資とは投機の連続である。唯一の違いは、ある人はそれを認め、ある人はそれを認めないことだ」

 

たしかに言われてみれば私も投資は投機の連続だと思います。

例えば、1つの銘柄に積み立て投資していても5年前と今では市況環境や事業内容までも変わっている銘柄もありますし、下落したからとか決算が良かったから買い増ししたというのも投機なのかもしれません。

 

対してフィッシャーは徹底的に調べた成長株に長期投資をすることで莫大な資産を築きました。

大きな利益を得るためには忍耐が必要ということである。株価に何が起こるかを予想するほうが、それがいつ起こるかを予想するよりも簡単だからだ。そしてもうひとつは、株式市場がみんなを欺こうとする性質を持っているということだ。みんながしていることにつられて同じことをしてしまえば、たいていはまったく間違っているのである。

 

出典:「株式投資で普通でない利益を得る」

 保有銘柄の売却

フィッシャーは株価が上昇したからという理由で売却するのはバカだと批判していますがギュンターは

常に少額を賭け、素早く降りる。強欲に支配されてはいけない。適当な利益が出たら、現金に換えて、立ち去るのだ。

 

あらかじめどれだけの利益がほしいのかを決めておけ。そして、それを手に入れたら投機から手を引くのだ。

という真逆とも言える発言をしています。

これもどれだけ素晴らしい銘柄でも将来どうなるかわからないからです。

ギュンターは歴史・チャート分析も批判しています。

長期投資を避けるべき理由

「マネーの公理」では長期投資の失敗例としてフォードで働き、すべてのお金をフォードに投資してその配当で老後は配当生活をするという決断をしたポウラという女性を紹介しています。

 

1970年代後半、フォードは1株あたりの配当金が2.6ドルでそのときにポウラが保有していたフォードの株数は2万株でした。

この2万株で年間の配当金は52,000ドルでした。

 

その後、フォードが下落し続けるのですが、ポウラは配当金があるし、ずっとフォードで働いていたのでフォードのことを信頼していたので売却しませんでした。

配当金は維持されているのなら自動車業界に問題が起こり株価が下落しても長期投資なので売却しなかったのです。

 

しかし、1980年になるとフォードは配当金を1株あたり2.6ドルから1.73ドルに減配しポウラの年間配当金は34,600ドルに減少しました。

 

1981年には配当を0.8ドルに減配し、1982年には無配になりました。

 

1983年にはフォードの配当金は0.5ドルになりましたが配当金生活をしていたポウラはフォード株の売却をしなければ生活できないので売却し続け1983年のポウラの配当所得は7000ドルにまで減少しました。

 

このことからギュンターはジェシー・リバモアの発言を紹介しています。

私が(短期的な)投機によって失ったお金は、一度投資したらそのままにしておく、いわゆる投資家といわれる人たちによる巨額の損失よりも小さいものであると信じている。私の見方では(長期)投資家は大いなるギャンブラーである。彼らは、賭けたままそれを持ち続けるので、うまくいかないと、すべてを失う可能性がある。賢明な投機家は、迅速に行動することで損失を最小限に抑えるものだ

 また、投資家がよく投機家を批判する内容として、手数料・税金がもったいないという発言をしていますがギュンターはこれを真っ向から批判しています。

手数料が高額になる不動産取引を除けば、ほとんどの投機の取引における手数料は、ブヨに刺される程度での痛みしかもたらさない。それでも、多くの長期投資家は、自分たちを正当化するために、手数料を持ち出す。

 投資家と投機家の共通点

ギュンターがフィッシャーを批判しているように感じる箇所があると上述しましたが共通点も意外と多いです。

  • 分散しない
  • より良い銘柄を見つけたのなら売却する
  • ダメだと思ったらさっさと売却する
  • どちらも資産を増やすことが目的
  • etc

投資家と投機家の共通点はどちらも資産を増やすことが目的です。

資産が増えるのなら投資か投機と極端にこだわらず、投資と投機のハイブリッドでもいいのではないでしょうか。

 

 

「マネーの公理」は投資家にも投機家にもおすすめできる素晴らしい本です。

 フィリップ・フィッシャーの「株式投資で普通でない利益を得る」の書評記事です。

www.dividend-life-invest.com

 

↓↓↓↓↓よければポチッとして下さい。励みになります。

 にほんブログ村 株ブログ 米国株へ

にほんブログ村