グラクソスミスクラインの2剤1錠の抗HIV薬「Dovato」がFDAに承認されました。
なぜ、私が保有していないグラクソスミスクラインを気にしているのかというとHIV市場でライバルのギリアドを保有しているからです。
グラクソスミスクラインの「Dovato」
昨年、ギリアドが承認された「Biktravy」は3剤1錠です。
グラクソスミスクラインの抗HIV薬「Dovato」は「Biktravy」と同等の効果があるとされていて、しかも「Biktravy」の3剤より少ない2剤1錠なので副作用が起こりにくいとされています。
そうなると「Biktravy」の売上に影響がでてきます。
現在のHIV市場規模は年間236億ドルで市場シェアはギリアドが53%、グラクソスミスクラインが23%とされています。
今の所は完治する方法はありませんし感染者数は増加傾向にありますのでドル箱市場です。
ギリアドの現状
以下のグラフはギリアドの2018年の売上内訳です。
売上の約7割がHIVですのでグラクソスミスクラインの新薬が承認されたことにより今後、ここが脅かされようとしています。
ギリアドはアッヴィ のHCV治療薬にシェアを奪われ続けていて上記のグラフのとおりHCVの売上はたった1年間で半分以下になりました。
「Biktravy」はこれから各国で販売されようとしているところですのでまだ売上は伸びますが「Dovato」が米国で販売されてから米国内の売上がどうなるのかは決算でチャックしなくてはいけませんね。
どうする?
私はギリアドを保有していますが保有株数が少ないので含み損も少ないです。
なので売却しても全然平気です。
グラクソスミスクラインの昨年の営業利益の39%がHIV(正確にはViiV)のようなので、これからここが伸びるのでグラクソスミスクラインに投資して2銘柄とも保有するという手もありですよね。
しかもグラクソスミスクラインの利回りが5%で高配当銘柄です。
バロンズの記事によるとRBCキャピタルマーケットのアナリストはギリアドは売却するべきでなく、ギリアドの目標株価を89ドルとしています。
理由は「Biktravy」を値引きすることでリーダーとしての地位を堅持することができるからだそうです。
本当にそうなるのなら今の株価は割安なのでギリアドを買い増しするのもありです。
先日、ギリアドはNASH治療薬「Selonsertib」はいい結果が出ませんでしたが4月12日にデンマークの大手製薬会社ノボ・ノルディスクと共同でNASH治療薬の共同研究を開始すると発表しました。
4月11日には現在フェーズ2のNASH治療薬「Cilofexor」が臨床試験でいい結果だったことを発表しました。
3月28日にはガラパゴスと共同開発中の「Filgotinib」もいい結果だったようです。
とりあえずHCVのことがあったので少し不安ではありますがギリアドは売却せずに保有し続けようと思います。
それにしても最近のヘルスケアの弱さは気になる。
関連記事です。
3月末時点でのギリアドの含み損は-13%でした。
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