アッヴィ 2018年Q4決算発表
売上予想:83.9億ドル
結果:83.1億ドル 前年比+7.3%
EPS予想:1.94ドル
結果:1.9ドル 前年比+28.4%
売上もEPSもコンセンサス予想を下回りました。
2019年のEPSのガイダンスは8.65〜8.75ドルでコンセンサス予想は8.71ドルでこちらは何とか上回ることができました。
記事作成時点ではプレマーケットで3%近く株価が下落しています。
米国外のHumiraの売上は大幅に減少
注目のHumiraですが米国では9.1%成長しましたが、米国外では17.5%も売上が減少しています。
これは2018年10月16日にEUでHumiraの特許が切れた影響が大きいです。
そのためEUではバイオシミラーに対抗するため、値下げして販売しています。
EUの一部地域ではなんと80%も値引きしています。
この売上減が値下げによるものだけならいいのですが・・・
というのはバイオシミラーはジェネリックのようにまったく同じ商品というわけではないので医者は新しいバイオシミラーよりリスクの低いHumiraを処方し続けるだろうと言われていましたが、バイオシミラーにシェアを奪われているのなら長期的に株価が低迷する可能性もあります。
今後の米国外の売上は気になりますが、Humiraは米国で1月から6.2%値上げしています。
Imbruvicaはジョンソン&ジョンソンの決算を見て結果がいいのはわかっていました。
HCVに関しては1月からギリアドが「Epclusa」と「Harvoni」のジェネリック薬を販売するので次の決算でその影響が出るかもしれません。
1月に入ってからあまりいいニュースがないアッヴィ
アッヴィ は今年に入り、進行性小細胞肺癌の治療薬「ロバT」の開発を打ち切りました。
さらに、Imbruvicaと化学療法の併用による転移性すい臓がんの臨床試験で失敗したことを発表しています。
新薬開発に掛かる費用は平均21.8億ドルと2010年から倍になるなど製薬会社が投資分を回収するのが年々難しくなってきています。
そろそろいいニュースが欲しいですね。
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