アッヴィ 2018年Q3決算発表
売上予想:82.3億ドル
結果:82.4億ドル 前年比+18.5%
EPS予想:2.01ドル
結果:2.14ドル 前年比+51.8%
EPSは脅威の前年同期比+51.8%です。
売上・EPSともに予想を上回りました。
ガイダンスも7.76〜7.86ドルから7.90〜7.92ドルに上方修正しました。
プレマーケットでは株価は5%ぐらい上昇していたのですが長期金利の上昇を嫌気したため株価はマイナスに転じました。
利回り4.5%オーバーなのに二桁増配を発表!
記事作成時点では株価は79.56ドルなので利回りは4.8%なのですが、2月の配当から四半期配当は0.97ドルから1.07ドルへと増配することを発表しました。
増配率は11.5%です。
約5%の利回りの銘柄が二桁増配をするなんてすごいことですよね!
増配を加味すると利回りは5.35%です。(株価79.56ドルで計算)
アボットから分社化された2013年から配当金は168%も増加させています。
Humiraの売上は前年同期比で9%増加
メガブロックバスターのHumiraがまだ成長を続けています。
前四半期比ではHumiraの売上は1%減少しています。
Humiraはまだ売上の6割を占めています。
Imbruvicaはジョンソンエンドジョンソン の決算でとてもいい結果になるのはわかっていましたが前年同期比で41.3%増加しました。
そろそろHumiraの時代も終わりか
Humiraのバイオシミラーは米国では2023年9月30日まで販売されないのですがEUでは2018年10月16日で特許が切れてしまいました。
Humiraは昨年EUで40億ドルの売上で米国に次ぐ市場でしたがこの特許切れによりバイオシミラーが販売されることになります。
そこでアッヴィはEUではこれまでより80%安い価格でHumiraを販売することで対抗するようです。
ということは2019年は多くてもEUでのHimiraの売上は40億ドル×0.2=8億ドルということになります。
ここからさらにバイオシミラーにシェアを奪われることを考えるともっと売上が低くなるかもしれません。
すでに株価に織り込まれているのならいいのですが・・・というか私はすでに織り込まれていると勝手に信じています。
ここまで続けてきた二桁増配も2019年の11.5%で一旦終わりかもしれませんね。
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承認されるかどうかは厳しい世界ですのでわかりませんがアッヴィのパイプラインは充実しています。私はHumiraの売上減少をある程度はカバーできるのではないかと期待しています。
医薬品が承認されるまでの難しさはとてつもなく、莫大なコストと時間が掛かります。
Humiraは2017年の医薬品売上で世界1位でした。
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