ギリアド・サイエンシズ 2018Q3決算発表
売上予想:53.7億ドル
結果:56億ドル 前年比-14%
EPS予想:1.62ドル
結果:1.84ドル 前年比-19%
売上もEPSも予想は上回ったものの前年比では大幅なマイナスです。
しかし、次の四半期では前年を上回る可能性が高いと思います。
HIVは高成長
HIVは前年比で12%成長しました。
Descovyベースの抗HIV薬ではシェア74%(アメリカ)でダントツです。
抗HIV薬全体ではシェア87%を達成していて独占しています。(アメリカ)
ちなみにアメリカのDescovyベースの2018年抗HIV薬ランキングは
第1位:Biktarvy(ギリアド)
第2位:Genvoya(ギリアド)
第3位:Descovy(ギリアド)
第4位でようやくViiV HealthcareのTriumeqがランクインしていますが上位2つとは大差があります。
期待のBiktarvyは前四半期比で+108%の成長で売上は3.86億ドルでした。
Descovyベースはすべて前四半期比で成長しています。
HCVは売上の減少が加速
前年比では半分以下になっていますが前四半期比では-10%でした。Q2では-4%でしたので減少が加速しています。
2019年から「Epclusa」と「Harvoni」のジェネリック薬を販売すると発表しています。
この戦略で逆に売上が上がったりしないのだろうか?
CAR-T
ギリアドのCAR-T療法「Yescarta」の売上は7500万ドルでした。前四半期比で14%の増加でした。Q2では70%増加していたので早くも成長が鈍化しています。
ただ、「Yescarta」はようやくEUで承認されアメリカのがんセンターでの認可も増えつつあるようなので成長が加速する可能性はあります。
唯一競合するノバルティスの「Kumriah」は同四半期で2000万ドルの売上でした。
CAR-T療法も他の医薬品と同じく競合がこれからたくさん出てくるはずなので安心はできません。
ヘルスケアセクターに新たな懸念
前から噂はありましたがトランプ大統領が薬価抑制案を発表しました。
たしかに国によっては米国での薬価価格の20%で販売されているとなるとトランプがこんな発言するのもわかります。
最終的に薬価30%引きを目指すようです。
私はもしそうなると米国外の薬価を上げると思うので気にせずこれからもヘルスケアセクター銘柄を買い集めたいと思います。
もし、このままヘルスケア銘柄が下落するようなら現金・現金同等物300億ドルを保有するギリアドにとっては買収のチャンス到来です。
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