バフェットはすでにディズニー【DIS】を売却していますが、1966〜1967年の間に投資していた理由が興味深かったので紹介します。
1966年のディズニー
当時のディズニーはPERが10倍以下で現金の方が負債より多いという状況でした。ウォール街の印象は「メリーポピンズ」で成功を収めたが製作中の作品がないため成長の見込みはなく、株価は下落すると思われていました。
バフェットがとった行動
バフェットはディズニーに興味を持ち、「メリーポピンズ」を映画館に鑑賞しに行きました。
バフェットはそこでディズニー作品が子供達にとても愛されていることを知ります。
しかも、ディズニーの過去作品は何世代にもわたって人々はお金を払い続けるということを知りました。
さらに作品のキャラクターを使って続編を製作したりゲームやグッズ、テーマパークでマネタイズすることができます。今だとダウンロード販売やストリーミング販売などもそうですね。
また、ミッキーマウスはハリウッド俳優などとは違い儲けをかすめとる代理人もいません。
バフェットが実際に映画館に行って確認するというのはバフェットがアメリカンエキスプレス【AXP】に投資した時と似ていますよね。
バフェットがディズニーに投資した理由
「ウォーレン・バフェットはこうして最初の1億ドルを稼いだ」によると
- 映画の価値は資産価値はゼロと判断されるため、こうした資産は賃借対照表には現れない。
- 7年経てば再び作品を上映でき、そのたびに値上げすることができる
- 利益を増やすのに追加資本がほとんど必要ないビジネスを持っている
PBRが現在3.78倍ですがディズニーのようなメディア株は映画などのコンテンツが資産価値ゼロと判断されるため過小評価されている可能性があります。
資産価値ゼロと判断されたコンテンツはその後、追加資本をほとんど必要とせずに映画を現在ではサブスクリプション販売でお金を稼ぐことができます。
現在のディズニーは1966年の時とは違いマーベル作品・ピクサー作品・スターウォーズシリーズがあります。今年はさらに21世紀FOXのコンテンツ事業を買収し金になるコンテンツが山ほどあります。
ライバルの増加や売上の半分を占めるケーブルテレビのコードカットに苦戦しているディズニーではありますが、これほどのコンテンツを持っていて株主還元をする企業は他にありません。
私が思うディズニーの強さ
私が思うディズニーの強さは子供に人気があるということです。
子供に人気があるということは親も一緒に映画館・テーマパークに行かなければいけませんから、子供1人をファンにすることができれば親も巻き込むことができます。(それも大人料金で)
2019年に開始するというストリーミング事業でも子供の一言で親は子供のためにディズニーのストリーミングサービスと契約するかもしれません。
バフェットもディズニーを売却したことを後悔しているようです。
私にとってディズニーは配当こそ低いですがいつか投資したい銘柄の1つです。
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