ギリアドのYescartaがEUで承認されました。
私はギリアドを保有しているので次の決算がとても楽しみになりました。
しかし、Yescartaと同じCAR-T療法であるノバルティス【NVS】のKimriahもEUで承認されました。
YescartaとKimriahの違い
治療費
Yescarta:373000ドル
Kimriah:475000ドル
治療費ではYescartaの方が安いです。安いといっても日本円で約4100万円もします。
対してKimriahは治療費こそYescartaより高いものの成果報酬型となっています。
成果報酬型といっても効果がなかった場合でも薬剤費は支払う必要があります。
治療を受けることができる条件
Yescarta:以前に2種類以上の治療を受けたことがあり効果がなかったor再発した。
Kimriah:25歳未満+難治性の前駆B細胞ALLの患者or2回以上再発。
年間治療患者数の予測
Yescarta:7500人
Kimriah:300人
1年間に治療する患者数の予測で見るとYescartaの方が圧倒的に多いですね。
この予測通り年間7500人を治療したとするとYsecartaの売上は年間約28億ドルになります。
どちらもびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)を治療できるのですが、リンパ腫でも種類がいろいろあるようで、他の治療できるリンパ腫でYescartaとKimriahには違いがあるようです。
YescartaとKimriahの売上
Yescarta:6800万ドル(2018年Q2)、4000万ドル(2018年Q1)
Kimriah:1600万ドル(2018年Q2)、1200万ドル(2018年Q1)
現時点ではYescartaの圧勝です。
ただ、どちらも売上がまだまだ小さいですね。
売上÷治療費で見るとYescartaも約18人しか治療していませんね。
治療費+入院費+診療費で100万ドルに達する可能性もあるようなのでしかたないですね。
まとめ
現時点ではYescartaの方が患者数が多く価格も安いので有利です。
ただし、これからライバルも増えてくるはずですし、CAR-T療法も割とすぐコモディティ化しそうな気がするので過度な期待はしないほうがいいと思います。
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