ギリアドが今年の2月に承認されたHIV治療薬「Biktarvy」に強力なライバルが出現するかもしれません。
米国株ブロガーにも人気であのバフェットも保有していたことがあるグラクソ・スミスクライン【GSK】(正確にはViiV Healthcare)のHIV治療薬「Cabotegravir+rilpivirine」がまだフェーズ3ですがとても画期的なんです。
HIV市場シェアと「Biktarvy」の売上予測
HIVの市場規模は2025年までに225億ドルになると言われていて市場規模はこれからも伸びる予定です。
さらに現在はHIVを完治させる方法はありません。
なのでHIV患者はHIVウィルスを抑制するためには毎日、薬を服用する必要があります。
そして、現在のHIV市場シェアは
第1位:ギリアド・サイエンシズ 53%
第2位:グラクソ・スミスクライン 22%
もうほとんど、この2社が市場を牛耳っています。
毎日服用する必要があるし患者数は増える一方なのでドル箱市場です。
「Biktarvy」vs「Cabotegravir+rilpivirine」
これまでHIVウィルスを抑制するためには薬を毎日服用しなければいけませんでした。
ギリアドの「Biktarvy」も毎日服用しなければいけないです。
対してグラクソの「Cabotegravir+rilpivirine」は錠剤ではなく注射による治療なのですが、なんと月に1回注射をするだけでいいのです。
そして、この「Cabotegravir+rilpivirine」が承認されればグラクソはHIV市場でギリアドを抜くかもしれないと言われています。
ギリアドを保有している私にとって「Cabotegravir+rilpivirine」は脅威です。
患者は注射より錠剤を好む傾向にあるようですが月1回で済むのなら「Biktarvy」よりも「Cabotegravir+rilpivirine」を選択する人が多そうですよね。
「Cabotegravir+rilpivirine」は2019年に承認される予定です。
さらにグラクソには2017年11月にFDAに承認されたHIV治療薬「Juluca」というのがあり、こちらもそこそこ期待されているようです。(「Juluca」は錠剤タイプです。)
「Biktarvy」の2022年の年間売上予測
↑で紹介しましたが「Biktarvy」の2022年の年間売上予測は32億ドルです。
ピーク時の年間売上高は60〜100億ドルになるかもしれないとも言われていました。
「Cabotegravir+rilpivirine」のフェーズ3試験結果報告後の株価
青:ギリアド 緑:グラクソ
ギリアドとグラクソを比較したチャートを確認してみると、見た瞬間にいつ発表されたかがわかってしまうおもしろいチャートになっています。
小さくてわかりづらいかもしれませんが、グラクソが良好な試験結果を発表したのは8/15です。
私は本当にタイミングを計って投資するのが下手くそなようです。
私が購入した翌日からギリアドは株価の下落が続いています。
それでもギリアドは売却しない
一時期、ギリアドを売却してMicrosoftを購入しようとか、適当に株価が上がったところで売却しようとか思っていました。
しかし、私は仮にグラクソの「Cabotegravir+rilpivirine」が承認されても年末までにギリアドの株価が急上昇してもギリアドはまだ売却しません。
ギリアドにはまだ期待していることが私にはあるので、もし売却するなら2020年以降にしようと今は考えています。
医薬品銘柄というのは
- 新薬開発には莫大なコストがかかる
- 新薬が承認されるとは限らない
- 特許切れのリスクが高い
などの理由で1つの銘柄を長期保有するのはとても難しいと思いますが、医薬品銘柄は株価が上下によく動くので保有していておもしろいです。
ついつい株価が気になってしまいます。
なので資産の少ないうちにこの株価の上下を楽しみたいと思います。
ギリアドは今の所
- 高配当
- 高増配率
- 自社株買いもたまにすごい時がある
という株主還元豊富な銘柄でもありますから長期保有していたら良いことがあるかもしれません。(配当は開始してまだたったの3年ではありますが・・・)
↓↓↓↓↓よければポチッとして下さい。励みになります。