橘玲さんの「国家破産はこわくない」を読んだので紹介します。
橘さんの著書はこれまで何冊か読んだのですが今回もいい勉強になりました。
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国家破産がこわくない理由
橘さんによれば
個人の努力ではどうしようもない戦争や内乱とちがって、経済的混乱は適切な対応によって乗り越えられる
とのことです。
まず、近未来に起きることとして3つのシナリオがあるとしています。
①楽観シナリオ
アベノミクスが成功して高度経済成長が再び始まる
②悲観シナリオ
金融緩和は効果がなく、デフレ状況がこれからもつづく
③破滅シナリオ
国債価格の暴落(金利の急騰)と高インフレで財政は破綻し、大規模な金融危機が起きて日本経済は大混乱に陥る
もし、③の破滅シナリオは次の順序で国家破産が起きます。
第1ステージ
第2ステージ
円安とインフレが進行し、国家債務の膨張が止まらなくなる
最終ステージ(国家破産)
国家破産まではしっかり順序がありますので各々ステージで対策をすれば国家破産はこわくないし心配する必要はありません。
ある朝目覚めたら日本円が紙くずになっていた、などということはありません。
あらゆる経済的リスクは、金融市場でヘッジする(保険をかける)ことが可能です。
第1ステージの対策
橘さんは国債価格が下落して金利が上昇するに関しては普通預金こそが最強の資産運用だと言っています。
銀行にお金を預けているだけでお金が増えるので株式投資などをする必要がないのでたしかにそうですね。
橘さんのおすすめは普通預金と短期(1〜3ヶ月)の定期預金です。
第2ステージの対策
第2ステージに入ると普通預金では資産を守ることはできません。
第2ステージでは国債ベアファンド、外貨預金or外貨MMF、物価連動国債ファンドに投資することをおすすめしています。
国債ベアファンドは国債価格が下落(金利が上昇)すると利益が出る商品です。
外貨預金ではトルコリラやブラジルレアルなどの高金利で新興国通貨ではなく米ドルをおすすめしています。
日本の信用が失われない限りは物価連動国債ファンドで対応できます。
最終ステージ(国家破産)の対策
最終ステージでは日本は財政を健全化するために税収を増やす・支出を減らすということをします。
可能性としては
などがあります。
他にも預金封鎖があります。
などで最終ステージでは海外の金融機関口座を開設することをおすすめしています。
特に大きすぎてつぶせない規模の海外金融機関の口座を開設することをおすすめしています。
資産を守る王道は株式投資
日本ほどの経済大国が国家破産すれば世界の株式市場は暴落するでしょう。
しかし、それでも長期で投資するのならやはり株式投資は資産を守る・増やす王道です。
橘さんが本書で紹介していたのは
まとめ
第1ステージ:普通預金
第2ステージ:国債ベアファンド、外貨預金or外貨MMF、物価連動国債ファンド
第3ステージ:海外に口座開設・全世界に投資できる商品に投資
という流れで投資することで資産を守ることができるということがわかりました。
私の家族や友人、同僚などは貯金が一番安全だと思っています。
しかし、みんなが一番安全だと思っている貯金では資産を守ることはできません。
自分の資産を守るためにはリスクを取らなければいけません。
現在は楽観シナリオの状態なので投資をする必要はないかもしれません。しかし金融リテラシーを高めるためにもつみたてNISAなどで少額から投資してみるor投資本を読むなどをしてもいいと思います。
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