IBMホルダーの私にとっては、うれしくないニュースです。
グーグルが72量子ビットの量子プロセッサ「Bristlecone」を発表しました。
IBMは2017年11月に50量子ビットのプロトタイプが動作実証に成功したと発表し、すでにクラウドでサービスを提供しています。商用化は2020〜2021年頃だそうです。
しかし、その後はインテルが49量子ビットの量子コンピュータを開発し、マイクロソフトは量子コンピュータ用の開発言語「Q#」を発表し、さらにはアリババまでもがクラウドで量子コンピュータを提供すると発表しました。
量子コンピュータとは?
量子コンピュータとこれまでのコンピュータの違いは、コンピュータは「0」と「1」の組み合わせでひとつひとつ計算するため処理に時間がかかります。
対して、量子コンピュータは1ビットが「0」と「1」合わせてもっているので処理が早いということです。
例えば、2の8乗は128なので従来のコンピュータでは128回処理しますが、量子コンピュータだと「0」も「1」も併せ持っているので処理が1回だけで済むということです。
量子コンピュータはものすご〜〜〜く簡単にいうと処理がとんでもなく早いコンピュータです。
しかし、ここにも問題があり超高速で処理できるのはいいが、とんでもないデータ量を保存する記憶装置がありません。
DNAを記憶装置に
そこで、IBMは記憶装置をDNAにしようと考えました。
マイクロソフトも似たようなことをしています。
ここではマイクロソフトのほうがIBMより進んでるかもしれません。
これが成功するとクラウドが必要なくなる可能性もあるようです。
グーグルは量子コンピュータの記憶装置に関しては何も発表していないので、いくらすごい量子コンピュータを発表しても、莫大なデータを保存する記憶装置がないため実用化はできません。(グーグルは徹底した秘密主義のため、もしかすると開発中かもしれません)
3社とも記憶装置が現在はない状態と言えますが、まだ量子コンピュータにおいてはIBMホルダーとしてIBMが一番だと思いたいところですが、どうなんでしょうね(^_^;)
量子コンピュータを開発しても記憶装置がないとダメと考えると、DNAストレージで先をいっていそうなマイクロソフトが一番進んでいるという見方もできます。
ITの発展は早すぎる!?
もう技術の発展が早すぎます。
量子コンピュータとDNAストレージが実用化されれば、これまで以上に開発時間が短縮されることから発展スピードがさらに加速します。
今のコンピュータではグーグルやマイクロソフトは安泰のように思いますが量子コンピュータを開発したがためにスタートアップ企業がとんでもないものを開発し、グーグルやマイクロソフトを今の地位から追いやる可能性もあると思います。
配当をあまり気にしないのなら、IT銘柄においてはETFで保有するのが一番なのかもしれません。
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